台湾首廟天壇における道教儀礼を勉強に台南へ 2008年4月
台湾首廟天壇における道教儀礼を勉強に台南へ
早島妙聴副道長と日本道観一行は、天來大先生が龍門派十三代を允可された記念の廟、台湾首廟天壇で行われた、七朝慶成祈安醮(四月六日~十二日)を勉強に台南を訪れた。今回は台湾首廟天壇が主催、陳榮盛大法師が主となり七日間にわたる大規模な道教儀礼が行われた。
陳氏は大先生が龍門派を継がれるきっかけになった、寝たきりの病人を5日で治したという話を目の当たりにされた方で、陳氏の上司の奥様がその時の病人だった。「神技妙手」という看板を見られると、「この最初に名前が刻まれているのが私の上司・邵禹銘(しょううめい)さんです。私も一緒に早島先生に合気術を習ったのです」と感動されていた。当時大先生に習われた方は亡くなられている方も多く、今回この出逢いがあったことは、大先生のお導きそのものである。
◆慶土科儀(初日)の様子
道場の四方を浄める火(左)。呉道士があひるのくちばしを切り、その血をお札につけて厄をはらった(中)。道場で口を縫った白虎を陳大騰道長が高く持ち上げているところ(右)。白虎は古い廟や道観、また寺などに住むといわれ、廟などの発展のために肉を口に入れて紅い糸で縫い、おたきあげをして、南の山に帰す。
◆普度
七朝の翌日には普度(ふど)が行われた。日本の盂蘭盆会、施餓鬼会にあたる。鬼神(子孫がきちんと祀ってくれない霊)にたくさんの供物や食事を用意して供養する。とても大がかりで街の大通りを封鎖して本格的に行われる。皆で供養を行う台湾の人々の心に打たれる