日本道観の道教交流 ブログ

日本道観と中国三大宗教と言われる道教(タオイズム)の縁、交流の軌跡、貴重な道教儀礼の写真もご紹介。

中国への旅 2008年5月

中国への旅~17年の時を超え大きく開かれた交流の扉

 

平成三年に天來大先生が道家道教発祥の地、中国に足を踏み入れられてから十七年の月日が流れた。そして五月二十一日から三十一日まで、早島妙聴副道長が再び中国の地に足を踏み入れ、新たなる日中道教交流の扉が大きく開かれた。中国は四川の大地震の直後で、TVでは日々その悲惨な状況が放送される中、天地自然の前では人間の力がいかに小さいことかを知り、また今ある命の大切さを体感する旅となった。そこでの出会いは国や時空を超越し、当初の予想を遥かに超えた魂の交流となったのである。

 

 

まず二十一日に福州空港に到着し、五日間、福建省を旅した。十七年ぶりの中国の旅は最初の五日間は、今から十九年前に中国と台湾を媽祖信仰でつなぐという民間交流を果たされた徐先生と、そのお二人の娘さんのナビゲートで快適にスタート、中国の人々の熱い信仰心に触れる旅となった。そして思いもかけず、湄洲媽祖祖廟、泉州天后宮より、二人の媽祖様を分霊して日本道観へお連れすることが決まったのは、この感動の旅の大きなハイライトとなったのである。

 

 

媽祖様を飛行機の機内にお連れするにあたり、地元の航空関係者の細やかな配慮にも胸を熱くした。また、多くの政府関係者や研究者のみなさんとの交流によって、温かい中国、台湾の人々の魂に触れ、本の出版や、導引術研究の図書館づくりの話なども進み、日本道観が世界により大きな扉を開く一歩となったのである。そして二十六日には、この旅の一番の目的、聖経山にある大先生の石碑を訪ねるために副道長は一路山東省、青島へと向かった。