日本道観の道教交流 ブログ

日本道観と中国三大宗教と言われる道教(タオイズム)の縁、交流の軌跡、貴重な道教儀礼の写真もご紹介。

天來大先生の「人間は病気では死なない」の書が石碑になった山、聖経山への旅2008年5月

天來大先生の「人間は病気では死なない」の書が石碑になった山、聖経山への旅

 

 

天候は快晴、当日先に訪れ交流をかわして楽しい昼食をともにし、聖経山の道楽内をかって出てくださった昆嵛山 神清観の龚清泰道長、撮影隊として同行したスタッフ二名、旅行会社の方々とともに、長い間夢に見た聖経山に登り、天來大先生の石碑と対面することができた。

 

 

 昆嵛山は全真教の開祖 王重陽が七人の高弟とともに修行を積んだ洞窟・煙霞洞のある山で、平成十八年から一年半かけて重建し新しい道観が建立された。昆嵛山の反対斜面に大先生の石碑のある聖経山があった。平成三年五月二十一日に中国に入られた大先生と妙瑞道長は、「仙人が日本に行ってタオを広めて帰ってきた」と文登市に集まった大勢の人々に熱狂的な歓声で迎えられたのは、今から十七年も前のことだったのだ。

 

 

まさに同じ五月二十一日に妙聴も中国の地を踏んだのは、偶然とは思えない。松山の大高坂家の御霊との出会いも含めて、このところ大先生の気のパワーはますます強く、その力に引きつけられて動かされている、そう確信するほど多くの出会いがあった旅となったのである。

 

 

 龚清泰道長は一つ一つの石碑を詳しく説明してくださった。山道を登るその身軽な動きは全真教ならではの修身によるものだと、話してくださった。この山でかつて王重陽とその弟子たちがタオイズムを語ったのである。一歩一歩山を登りながら、時空を超えて見えない仙人の世界に引き込まれていったのである。

 

 

早島妙聴